ジャイ子日記

事実は小説よりも奇なり

パンプスの話

ひょんなことからヒールデビューをし、お気に入りのヒールや

靴をずっと探し続けている。デビューはランダ。RANDAは

お手頃で低いヒールも高いヒールも取り揃えている。あと店員が

とても親切だったから、初回は義理買いに近かった。




左右少し大きさが違う私でも、無料で下履きを用意してくれ

セールやノベルティに釣られて、色違いをたくさん買った。





たくさん買うとアラも出てきて、ん?痛いかも、や、もっと

楽な靴があるのではないか?と思い始めてくる。さらにヒールに

慣れていないからか、田舎道を歩くからか、はたまたお転婆さか

ヒールに傷がつくようになってしまった。マンホールや凸凹は

なるべく避けて歩くようにはしていたのに、お手洗いの全身鏡を

見る度にヒールに傷が付いていた。もともとがお手頃だから

修理するよりも買った方が良い、という考え方にたどり着く。



そんな時、美容院でパラ見した雑誌がパンプス特集をしていて

マミアンやルタロンに出会った。美容院ではスマホを使わない

ので、呪文のようにMAMIAN LeTalonと唱えながら帰った。




わたしの行動範囲にも、両方の店はあったけれど、なかなか

忙しかったり、ヒールに傷が付いても、色違いでまだ靴があったり

こんなことならヒールをやめようかなと思っていた矢先、ルタロン

の店舗に遭遇した。凄く履きやすくて、走れる!と思った。

ヒールじゃないみたいだった。もともとサイトや雑誌でチェック

していたデザインもあったし、店に入って1分もしない内に

「買います!」と言った。しかし、こういうお客さまに限って

買わないのを私は知っている。(元販売員)即決する人は

心変わりも早いのだ。店員は悪い子ではなかったけれど

私の求めている接客でなかったため、逆に放し飼いに

してくれていたら、買ったかもしれないけれど、だんだんと

購買意欲が薄れて来て、ハイヒールでは何センチ、ローヒールでは

何センチというサイジングだけをお土産に店を後にした。